Log-Linear Models, Toric Varieties, and Their Markov Bases
http://www.math.harvard.edu/~seths/lecture2.pdf
指数分布族がトーリック多様体のモーメント写像の像に対応する。
マルコフ基底と(A,h)の対応がつき、
マルコフ連鎖モンテカルロにより乱数を用いたサンプルを生成する場合の、
遷移グラフとマルコフ基底の代数的操作が対応する。
では、遷移グラフは、トーリック多様体のスペクトル曲線と関係があるか?
トーリック多様体の同変直線束の積が、
多面体のミンコフスキー和で記述できることを、
hyperfieldの観点から解釈できないか?
Thermodynamics and the moment map
http://arxiv.org/abs/1108.3472v1
統計力学の枠組みでGibbs分布に基づく分配関数は指数和。
(1.6)で超幾何分布がでてくる。
(2.1)で複数のハミルトニアンからなる写像で凸多角形をEuclid空間に埋め込むことにより、
指数分布族とトーリック多様体のmoment mapを関連づけている。
逆温度は、指数分布族のパラメータと解釈される。
Prop2.3では、
- エネルギー期待値により、パラメータ空間は状態の凸閉包のなす凸多角形にdiffeoに移る。
- Legendre変換により、分配関数の対数とエントロピーが対応する。
が示されている。
指数分布族の十分統計量、とは単に、凸多角形内のエネルギー期待値のことで、
この場合には情報幾何でいうところのe-座標系とm−座標系の対応になる。
Symplectic Toric Manifolds
http://www.math.ist.utl.pt/~acannas/Books/toric.pdf
Th1.2.2 Delzant polytopeとsymplectic Toric manifoldsは一対一に対応する
1.3.3でgenericなベクトルに対するmoment mapをとって、
Morse functionとしている。
GKZ Hypergeometric Structureshttp://arxiv.org/abs/math/0511351v1
- Aとhによって微分方程式系が定まる
微分方程式系はEuler積分の形から導出される系と
トーラス作用から導出される系の2種類がある。
- Fourier-Γ seriesが定義でき、GKZ微分方程式系を満たす
- Aの生成元でよい性質のものがとれる
Secondary fan
グレブナー基底
Stanley-Reisner ideal
-区分的線形関数
Tropical reductionとみると、fiberは指数和
GKZ超幾何関数は、トーリック多様体の量子化を与えるものと
解釈できる。
secondary fanのmaximal coneを与えると、
Fourier-Γ seriesの無限小変形をすることができる。
これは GKZ微分方程式の解を与える。
ある可積分系における固有関数の分布関数の漸近挙動
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1364-10.pdf
Distribution laws for integrable eigenfunctions
http://arxiv.org/abs/math/0306189v1
5 件のコメント:
しかし、いつもよくいろいろと面白そうなネタを見つけてきますねぇ。これはKapranovに注目していたら、いもづる式に見つかったのでしょうか? 情報幾何のファンだというあなたも、まさか情報幾何の論文はおっかけてないよね?
確率統計的な分野と、代数幾何とはまったく縁のない世界だと思っていましたが、、、、いやあ。コラボの時代ですな。
GKZに関心を持ったのは、
- ミラー対称性における周期の記述
Cox-KatzのMirror symmetry and Algebraic geometry
- N.KatzのRigid local systemの話と超幾何関数の関係
超幾何関数入門(木村)
超幾何関数(原岡)
- ベッセル関数の理解
が主な動機ですが、
機械学習に関係して、
Lectures on Algebraic Statistics
(http://math.berkeley.edu/~bernd/owl.pdf)
を眺めていたのと、
代数幾何と学習理論(渡辺)
での特異点解消は、それほど大げさにやる必要はなく、
トーリック多様体の範疇で十分なのではないか?
と思っている、ということもあります。
じゃ、トーリック多様体の範疇でやりなよ(無責任)。窓際になっとるというのが、本当かどうかは知らんけど、「窓際でヒマしてたので、ちょっとトーリックで計算してみたらさぁ」というのは話としてはカッコいいです。
Info:Z.Q.Chen かがりBMについて。
コンパクト部分集合を一点につぶしてできる図形上のBMや調和関数について。
カントール集合を一点につぶしてできる図形はなんていうの? ゲージ理論とかにでてくるらしいバブルって関係ありそう?
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kumagai/Chen_RIMS_lecture.pdf
>http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kumagai/Chen_RIMS_lecture.pdf
情報ありがとうございます。
無限種数の超楕円曲線で分岐点がカントール集合、
というものを論文で見たことはありますが、
特に名前がついていた記憶もなく、
実数直線内のカントール集合をつぶした空間に名前がついているということを聞いたことは、
少なくとも私にはないです。
バブルは、概正則曲線の話に関連して出てきますね。
手元にあるのは、数理科学2010年6月号のシンプレクティック幾何とコーシーリーマン方程式、
という解説記事なのですが、
摂動された解の発散列から非自明な概正則曲線が出現する、
というものですね。
シンプレクティック多様体におけるコンパクトラグランジュ部分多様体を、確率論的に解釈できるかどうか、という話になりますね。
このラグランジュ多様体を1点につぶした所でのブラウン運動の存在と、非自明な概正則曲線の存在が関係すれば面白そうですね。
何かないかな、と、http://idisk.mac.com/hiroshi_sugita/Public/imath/ipaper/holoWF.pdf
辺りを眺めてみたのですが、
すぐにはピンとくるものがなかったです。
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