2007年11月4日日曜日

オフショアについて

ソフトウェアは今後、
-大規模化
-標準化
-投機的実行の増大
の流れを避けられないだろう。

これは、オフショアに出すときには、発注元は十全な準備が必要なことを意味する。

大規模ソフトウェア開発においては、
名前の管理、使用する機能の重複を防ぐための適切な階層管理
が必要となる。
特に名前については、日本は不利である。
オフショアの発注先のほうが英語に慣れている可能性がある上、
発音に対する神経が敏感である。
名前に使用する英単語、とくに専門用語の対応をきちんと辞書化して、
発注元、発注先で使用単語が異ならないようにする必要がある。
また、単語の短縮形は成るだけ用いないほうが無難である。
重複開発を防ぐために、ユーティリティ関数および主要機能のメソッド抽出は
発注元が責任を持って仕様化する必要がある。
その際、仕様作成部隊と設計部隊に齟齬があってはならない。

標準化、はとくにネットワークの使用を前提とする場合は必須である。
標準は短いスパンで揺れ動く可能性があるので、
開発は投機的に行わざるを得ない場合が多い。
リスクを軽減するためには、
市場のビッグプレーヤーとして標準化を独断的に行える立場となるか、
標準化が落ち着くまで待ってから該当ソフトウェアを購入するか、
標準を無視するか、
といった方法があるが、
オフショア先に選択をさせてはならない。

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