2007年11月4日日曜日

人口の波

中央本線の車中で、
「人口から読む日本の歴史」(鬼頭宏 講談社学術文庫)
を読んだ。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-h/html/g1110030.html
にあるグラフの通り、
日本の人口は
紀元前4000年をピークとする縄文時代の人口循環、
弥生時代の稲作普及に始まる波、
14,15世紀の市場経済発達に始まる波、
19世紀の工業化に支えられた波、
の4つの波がある。

興味深かったのは、
慶長年間(1600年前後)に1000万人前後だった人口が
1750年前後に2500万人前後とほぼ3倍弱に増大しているが、
その後は明治に至るまで微増である、
という点と、
1721-1846における国別人口の変化(p96 図4)
に顕著に見られる、
都市による人口増加の阻害、
中国、四国、九州地方の人口増大
という点である。

後者の図を見ると、長州薩摩に幕府が太刀打ちできなかったのは十分納得できる。

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