保型表現と Galois 表現
http://www.math.sci.osaka-u.ac.jp/~ochiai/ss2009proceeding/Yoshida_SummerSchool-1.pdf
淡中圏の考え方は
ベクトル空間の圏という枠組みを用いて、
種々の空間をGalois群の作用するベクトル空間の圏の対象と見なすことで、
統一的に理解することを目的としている。
An introduction to the theory of p-adic representations
http://arxiv.org/abs/math/0210184v1
p進HodgeにおけるGalois表現の圏と周期環の扱い
に対応する話が1元体であるか?
という疑問が出てくる。
すなわち、
1元体におけるWitt環とde-Rham周期環の定義があることから、
- 1元体のGalois表現の圏を構成できるか?
- crystalline周期環は何か?さまざまなGalois表現の圏に対応して周期環を構成できるか?
- 1-divisible groupのDiudonne theoryに対応するものはあるか?とくに、Kummer系列は存在するか?
- (φ,Γ)群の枠組みはあるか、特に表現の圏の線形代数による言い換えができるか?
などの疑問がでてくるわけだが、
Connesの論文で定義された周期環は柔らかい関数を多分に含んでいる。
気になるのは、
Hilbert空間で元が正則関数からなるもの、
といった固い空間と
それに比較して柔らかい空間が、
たとえばFourier変換を通して対応する場合があるが、
そうした空間の特徴付けをGalois群を用いて行うことができるか?
という点。
カーネル法(http://www.ism.ac.jp/~fukumizu/ISM_lecture_2010/Kernel_2_basics.pdf)
のような正値性をもつ再生核Hilbert空間の話と
トーリック多様体の幾何学
を結びつけることができるか?
Local class field theory via Lubin-Tate theory
http://arxiv.org/abs/math/0606108v2
局所類体論は、wildly ramifiedの部分を処理できれば、特に難しいところはない。
1次元の場合は、Lubin-Tate理論があるんで、その場合も
formal groupを用いて記述できる。
高次元局所類体論
http://msp.berkeley.edu/gtm/2000/03/
Invitation to higher local fields, Part I, section 2: p-primary part of the Milnor K-groups and Galois cohomology of fields of characteristic p
http://arxiv.org/abs/math/0012133v1
Invitation to higher local fields, Part I, section A: Appendix to Section 2
http://arxiv.org/abs/math/0012134v1
local ringにおけるKahler differentialの具体的な記述と
Bloch–Kato–Gabber’s theorem。
Invitation to higher local fields, Part I, section 9: Exponential maps and explicit formulas
http://arxiv.org/abs/math/0012140v1
指数写像により微分とK群の元の対応をつけている。
Invitation to higher local fields, Part I, section 13: Abelian extensions of absolutely unramified complete discrete valuation fields
http://arxiv.org/abs/math/0012144v1
Witt環と1次元Galois cohomologyの対応。
p-adic etale cohomology
http://archive.numdam.org/ARCHIVE/PMIHES/PMIHES_1986__63_/PMIHES_1986__63__107_0/PMIHES_1986__63__107_0.pdf
混標数(0,p)でのp冪のエタールコホモロジーにおいて、
mod pでは、de-Rham部分だけが出てきたが、
mod p^nでは、de-Rham Witt complexを必要とする。
Algebraic K-theory and crystalline cohomology
http://www.springerlink.com/content/8j7n4613481q4408/fulltext.pdf
6 件のコメント:
今回はさすがについて行けないので、すれ違い情報ですが、、、、
ニイちゃん、数学やめていなかったのかって、感じですね。SLEと関係sるんですかね? しかも日本人の共著シャがいるようだが、、、
Formal Groups, Witt vectors and Free Probability, R. Friedrich, J. McKay
http://front.math.ucdavis.edu/1204.6522
The Mesoscopic category, Automata and Tropical Geometry, R. Friedrich, T. Kato
http://front.math.ucdavis.edu/1111.2832
>Formal Groups, Witt vectors and Free Probability, R. Friedrich, J. McKay
Virasoro Lie代数の表現を見るということは、
Witt vectorsを見ることに対応するので、
この流れは自然ですね。
ただ、この論文で特に目新しいものは書いてありませんね。
局所類体論の話で言えば、
PERIODS FOR IRREGULAR CONNECTIONS ON CURVES
http://www.uni-due.de/~mat903/preprints/helene/69-preprint-per051206.pdf
の2章の内容が対応します。
>The Mesoscopic category, Automata and Tropical Geometry, R. Friedrich, T. Kato
こっちは、ピンと来ません。
Crystals, Proteins, Stability and Isoperimetry
http://www.ihes.fr/~gromov/PDF/proteins-crystals-isoper.pdf
や
Computational topology for configuration spaces of hard disks
http://arxiv.org/abs/1108.5719
といった話と結びついてほしい話題ではありますが。
free probability にでてくる代数との同型対応も既知なの? もしそうなら、論文としての価値はないわけ?
>論文としての価値はないわけ?
これは、数学業界の話になるので、
私の主観的感想とは独立ですね。
自由確率論に関しては、
たとえば、
2009年の数理物理サマースクールの
量子確率論のところでも、
分布の合成積の話が出てきたし、
モーメントの母関数とキュムラントの話は、
可換な場合と大差ないので、
Logを持ち出すのは特に新規という訳ではないですね。
R変換、S変換は、例えば、
http://www.math.tohoku.ac.jp/~aida/workshop/H23-Daisympo/sakuma.pdf
にもある既知の話。
6章のMUと形式群の対応も有名な話で、
最後の
As a consequence of Thm. 6.1, additional functional analytic techniques can be introduced into alge-
braic topology.
の部分は、現時点では、単に一変数冪級数環というありふれた代数の元の対応に過ぎず、
何か材料があって初めて意味があるもの、
と思います。
まぁ、素人が上から目線でいう話ではないですが。
いえ、あなたは常軌を逸したシロートなので、上から目線でいってもいいです。
ところで、あなたが確率論を知っているのは、機械学習を学習したことと関係ありますか?
>あなたが確率論を知っているのは、機械学習を学習したことと関係ありますか?
確率論、全然解っていないです。
ただ、元々の興味は、
リーマン面の普遍被覆面の上でブラウン運動考えたら、
基本群上に確率分布が定義できるだろうから、
リーマン面を整数環上の代数曲線に置き換えたら、
ガロア群上に確率分布が定義できるだろう、
というようなことを素朴に疑問に思っていた、
というものです。
ただ、当然のことながら、上記の疑問は、そのままでは
素朴すぎるので、
何かよい定式化が必要です。
そのため、
- 1元体の上でフロベニウス写像が実数上に完備化される
- ということはガロア群の1元体上の表現を持ち上げれば、strongly continuousな半群を定義できる?
- つまりDirichlet形式が対応して、それは、ガロア群を離散群と思ってRandom walk in random groupshttp://www.ihes.fr/~gromov/PDF/6[106].pdf
にあるようにMarkov連鎖を取った場合に対応する?
といった感じで妄想が膨らみました。
A survey of Measured Group Theory
http://arxiv.org/abs/0901.0678v2
にあるような話と整数論、
すなわち、淡中圏の話や遠アーベル幾何の話が繋がると面白いですね。
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