歴史は個別の事象と、法則にまとめられそうな流れを記述している。
個別の事象の記述は、いつ、どこで、何が起きたか?
ということになるが、
ここで興味深いのは、
この個別の事象が、たとえその時点ではなくても多かれ少なかれ、その時点の近傍でほぼ確実に起きた、
という捉え方が出来ないか?
と言う点だ。
コイン投げであれば、
n回目までずっと裏が出ない確率はP(n) = 2^(-n)だから、急速に0に近づいていく。
言い換えると、投げ続ければ、ほぼ確実に裏が出る。
もし、社会の記述が理想的な形で定量的になされるのであれば、
たとえとして、
戦国時代であれば、織田信長でなくとも、時間がたてばほぼ確実に天下統一されていた、
といったことが、いずれ記述できるようになるのであろうか?
もしこのような形で法則体系が記述可能であるならば、
- 平衡状態あるいは飽和状態の記述
- 突然の外力による非平衡状態からの緩和過程
- パラメータとして用いられる集団の性質
- 時間に対する早いパラメータと遅いパラメータの選定
といったものが問題になってくるだろう。
その意味で、村上氏の著作に以下の一般システムについての紹介がなされていたのは
興味深い。
(1)論理システム
(2)物理システム
(3)生体システム
(4)主体システム
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