2007年8月30日木曜日

八丈島旅行その11

8/22 旅行最終日

8:00 民宿をでてレンタサイクルを返した。
少し早いが港で船を待つ。
入港は9:30くらいで乗船は10:00くらいだから大分時間があった。
港では、
別の作業船が接岸していて、
大きなクレーンが船からコンテナを運び出していた。
クレーンが動くたび船が左右に大きく揺れていた。
フォークリフトがコンクリの塊のようななにかを積み込んでいた。
遮るもののない港の陽射しの中で、私は水を飲んでいた。

かめりあ丸が着いて乗客が降りてくると、来たときと同じ光景が繰り返されていた。
送迎の車が何台かやってきて、旅人が四散していった。
小崎荘のおばあさんはやっぱり一番最後に遅れてやってきて、
たった一人の旅行者を自動車に乗せていた。
ちがったのは、助手席から小さな女の子が手を振っていたことだった。
「手を振っておあげ」
おばあさんが女の子に言っているのが聞こえた。
お孫さんなのかもしれなかった。
そういえば、前日、おばあさんが嬉しそうにオナガダイを捌いていて、
てっきりご馳走してくれるのかと思っていたら、ついぞ食卓にのぼることはなかったが、
理由がわかった。
そうしておばあさんが行ってしまうと、
島を出る旅行者が疲れた様子で集まってきた。

10:30 出港。
行きが11時間ということは帰りも11時間ということで、
夕陽を拝むために今のうちに仮眠を取っておこうと、座席で眠った。
行きが消灯であったのに対し、帰りは昼であるせいか、
船のテレビが大声でニュースを読み上げていた。
サブプライムローン問題、東証株価、為替、
別世界の出来事が次々と流れてきた。

今回は御蔵島にも無事接岸。
行きに出会った女の子はいないか、と様子を伺うと、
乗ってきていた。
後で聞いたところによると、行きは八丈島からの船も御蔵島に接岸できず、
三宅島から漁船で御蔵島にたどり着いたとのこと。
御蔵島ではダイビングといるかウォッチングを楽しんだので、
次に島に来るなら御蔵島に是非、
と言っていた。
学生生活を十二分に楽しんでいるようで、正直うらやましかった。

17:00 右手に房総半島の影がちらほらと見え始め、
三浦半島から房総半島へと至る船の通路なのか、
東京湾の航路なのか、
何艘もの船が連なって移動していた。
やがて、かめりあ丸もその船群の一員となり、
静々と東京湾内へ入っていった。
左手に太陽は沈みかけていたが、あいにく西の空は雲に厚く覆われていて、
日没は見えそうになかった。

21:00 竹芝桟橋に船は無事接岸。
浜松町から東京駅、さらに中央線で我が家へと向かい、旅は終わった。

船旅を存分に味わえたいい旅だった。
ただ、八丈島には家族連れが多く、寂しかったのは否めなかった。
今度この島に来るときは、家族が一緒にいてほしいものだ。

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