今回八丈島に旅行するにあたって、
文明の海洋史観 川勝平太(http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4120027155/249-4405693-9957113?SubscriptionId=0C36TPSFWRT26YNQJZR2)
と
鎖国 和辻哲郎
を暇つぶしに読もう、と持参した。
両方とも鎖国に関連する書物であるが、
鎖国に興味を示した原因は二つあった。
1. 学生時代に家庭教師の生徒から、なんで鎖国をしたの?と問われて、
折々、その回答を考えている、という理由。(無論生徒とはもはや音信はなく、私の自己満足でしかない)
2. 前職が携帯電話にかかわる業種であり、日本と海外、両方の携帯電話とその周辺について、見聞する機会があった。
2-a)日本の携帯電話は海外と異なり、独自の発達を遂げたが、
日本で人気の機能は海外では人気がなく、多くのメーカーは海外で収益をあげられなかった、
という事実
2-b)日本における携帯電話のソフトウェア産業従事者の生産性の低さと、その反面の勤勉さ、
そして、採算面からオフショア開発という形で国内のソフトウェア産業従事者の駆逐が始まった、
という事実
この2-a,2-bの二つの事実について、何がしかの気持ちの折り合いをつけたかったのだが、
それぞれ、
a)江戸時代における文化の閉鎖性、
b)農本主義による勤勉性
が対応し、江戸時代のことを考えることによって、現在のことについて何らかの理解が深まるのでは、
という期待。
実際に旅行中にどれほど本を読めるかは不明であったのだけれど、
船旅とあわせて、海洋国家日本と鎖国、というテーマを体感してみようと、
そう思ったのだった。
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