和辻哲郎の鎖国について、先に解説や、文明の海洋史観の説明を読んでいると、
「鎖国」が戦後まもなく書かれた書物で、
敗戦時の知識層の西洋文明に対する劣等感のようなものを引きずっているように感じられて、
そのまま読むとそうした歪みを受け取ってしまいそうな気がした。
では、歴史とはいかなる形で理解するべきだろうか?
西洋由来の歴史は、19世紀から20世紀にかけて、
西洋文明を最も発展したものとし、近代西洋に至る道への単一の道のりを規定するものだったように見受けられる。
20世紀後半になって、このような無批判な発展史観は退けれるようになったと思われるが、
ここでは、
文明の多系史観(http://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E5%A4%9A%E7%B3%BB%E5%8F%B2%E8%A6%B3%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E5%86%8D%E8%A7%A3%E9%87%88%E3%81%AE%E8%A9%A6%E3%81%BF-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%B3%B0%E4%BA%AE/dp/412002816X)の内容をまとめて、歴史の理解の仕方を学んでみたい。
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