2008年7月16日水曜日

微分方程式と代数曲線

http://www.math.ucdavis.edu/~mulase/texfiles/nato.pdf
にざっと目を通してみた。

もともとの興味は、微分方程式と固有関数展開、と言う本に
Dubrovin方程式という名前で周期ポテンシャルのスペクトルギャップと超楕円曲線の関係、
とくにテータ関数を用いたポテンシャルの表現、
が載っていて、その意味を知りたかったから。
Kricheverと言う名前が検索すると出てきたのでgoogle先生に聞いてこの論文にたどり着いた。

印象的だったのは、序文の
"Today, I wish I could tell him this result, and ask him about its possiblerelation to number theory."
と言う一文。
久賀さんのガロアの夢は昔読んだことがあって、Picard-Fuchsと言う名前や微分ガロア体という
用語を覚えている。
最近の幾何学的Langlands対応の進展を理解するのに、まずはこの論文を読んでみることからはじめよう。