2013年11月28日木曜日

サマースクール復習その8


非可換形式的超スキームとしてのA代数

スキームでは、位相空間の上に上部構造として局所環構造を用いて、 圏及び関手の言葉で空間を定義していた。 
A代数を、1点と、その形式的近傍に上部構造としてhomologicalベクトル場の付加した空間、 
とみなして、rough pathとのつながりを見たい。
k:0として、C=VectZkZ graded vector spaces/kのなすテンソル圏とする。 
この圏に対して、関数環、distibutionに対応するものを定義する。 
Cfを有限次元のArtin圏Cとして、 AlgCfをunital有限次元代数の圏とする。 
CoalgCCoalgCfをcoassosive counital coalgebras(resp. 有限次元)の圏とする。 
CoalgCCoalgCfのind-objectsのなす圏とみなせ(Prop2.1.2)、 
F:AlgCfSetsなる有限射影極限と可換な共変関手はCoalgCで表現可能となる。(Th2.1.1) 
すなわち、CoalgCfは有限スキームに対応することになる。 
BOb(CoalgCf)について、対応する関手をSpc(B)で表しnoncommutative thin schemeと呼ぶ。
X=Spc(B)はdistributionsに対応し、 
O(X)=BXは関数環に対応する。 
特に、VOb(C)に対して、TV=n=0Vnをcounital cofree coalgebraとし、 
coproductΔを入れ、Vform=Spc(T(V))をnon-commutative formal affine spaceと呼ぶ。(Ex2.1.3) 
X=Spc(T(V))の次元をdimkVとして定める。 
これは、dim(X)=nの時、O(X)kx1,,xn となることから、座標を決めた1点の近傍に対応する。(Def2.1.4) 
1点pt:kBXO(X)kに対応する。 
(X,pt)をnon-commutative formal pointed manifoldと呼ぶ。(Def2.1.5)
X=Spc(T(V))上のベクトル場はBX=T(V)に対するderivationに対応する。 
ベクトル場の全体Vect(X)はgraded Lie環をなす。 
dVect(X)が次数1かつ[d,d]=0を満たすとき、homological vector fieldと呼び、 
(X,d)をnon-commutative thin differential-graded schemeと呼ぶ。(Def3.1.3)
(X,x0)がnon-commutative formal graded pointed manifoldの時、dx0で消えるとは、対応するderivationがx0の像を消すこと。
((X,x0),d)がnon-commutative formal pointed dg-manifoldとは、(X,x0)がnon-commutative formal pointed graded manifoldかつdがhomological vecor fieldでx0で消えること。(Def3.1.2)
dx0におけるTaylor展開をみて、homological vector fieldの条件を書くことで、non-unital A代数が定義される。(Def3.1.3)(X,x0)の接空間Tx0XBXのprimitive elements全体とすると、 
BX=T(V)の時、Tx0XV[1]となるので、dn=mn:Tx0XnTx0X[1],n1が定まる。(次元はKoszul規約に合わせるためにずれる) 
(V[1]=Tx0X,m1)は複体となる。

rough path

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